Debian Installer は公式の Debian インストールシステムです。このインストーラーは、様々なインストール方法を提供しています。お使いのシステムにインストールするのにどの方法が利用できるかは、使っているアーキテクチャに依存します。
bullseye 用のインストーラーのイメージは、インストールガイドとともに Debian のウェブサイトにあります。
インストールガイドは、Debian 公式 DVD セット (CD/blu-ray) の 1 枚目の、次の場所にも含まれています。
/doc/install/manual/言語
/index.html
これまでに知られている問題点を列挙した debian-installer の正誤表も確認しておくとよいでしょう。
Debian Installer は前回の Debian 10 での公式リリース以降も活発に開発されています。その結果、ハードウェアサポートが改善され、ワクワクするような新機能や改善がいくつか追加されました。
buster 以降になされた詳細な変更の一覧に興味がある場合は、Debian Installer のニュースの履歴で閲覧可能な、bullseye 用ベータ版やリリース候補版 (RC) のリリースアナウンスを参照してください。
ハードウェア初期化の際にファームウェアを必要とする周辺機器がますます増えています。この問題への対処を支援するため、インストーラーに新機能が搭載されました。インストール先のハードウェアがファームウェアのインストールを必要とする場合、ハードウェア ID とファームウェアのファイル名への対応表を元に、インストーラーがファームウェアファイルの追加を試みます。
この新しい機能はファームウェアが含まれた非公式インストーラーイメージ (see https://www.debian.org/releases/bullseye/debian-installer/#firmware_nonfree) に限定されています。多くの場合にファームウェアは DFSG に準拠しないため、Debian の main リポジトリでの配布ができません
ファームウェア (の不足) に関連する問題に遭遇した場合、インストールガイドの該当の章を参照してください。
インストーラーに多数の変更が加えられたので、インストーラーによる、事前設定ファイルを使用した自動インストールのサポートにも変更がありました。つまり、buster のインストーラーで動いた既存の事前設定ファイルがあっても、修正を加えずにそれが新しいインストーラーで動くことは期待できません。
事前設定の使用方法に関する豊富な文書を含んだ最新の付録が、インストールガイドに追加されました。
さまざまなアーキテクチャの Debian bullseye のコンテナイメージを Docker Hub で利用できます。標準イメージに加えて、ディスク使用量を削減した 「slim」 バリアントも利用できます。
Hashicorp の Vagrant VM マネージャー向けの仮想マシンイメージは Vagrant Cloud で公開しています。