Debian インストーラ Stretch Alpha 6 リリース
2016 年 5 月 21 日
Debian インストーラ チームは Debian 9
Stretch
用インストーラの6回目のアルファリリースを発表できることを嬉しく思います。
このリリースでの重要な変更
- このリリースでは前のアルファリリース以後に見つかったパッケージインストールの問題 (#814343) を修正しています。
- ソフトウェア選択画面から Debian Pure Blends を直接有効化できるようになりました これは今後のリリースで変更される可能性があります (#758116)。
このリリースでの改善
- brltty:
- d-i で brltty を利用した場合に MATE デスクトップをデフォルトでインストール。
- d-i での Cebra、Albatross、BrailleMemo 機器の自動検出を無効化。 当該機器が使われることはまれであり、他の機器と衝突するため (#782732)。
- prebaseconfig: KDE でスクリーンリーダーを有効化。
- prebaseconfig: 4つめのブート行パラメータをサポート。
- brltty-udeb.udev.rules: 新しい USB ID を追加。
- cdebconf:
- gtk: 項目を切り替えた場合に自動でスクロール。
- text: 選択を1画面ずつ表示させ +/- を使って選択画面を切り替え (#809739)。
- debian-installer:
- linux カーネルのバージョンを 4.3.0-1 から 4.5.0-2 に更新。
- espeakup:
- 音声ボード複数搭載システムのサポートを追加: 選択したボードに決定する場合にユーザによる [Enter] の入力を要求。
- 音声による言語検索を改善。
- d-i で espeakup を利用した場合に MATE デスクトップをデフォルトでインストール。
- flash-kernel:
- debconf 実行時に Ctrl-C を待たないように (#791794)。
- net-retriever:
- アーカイブ側の変更に追従して SHA256 に一本化。
- netcfg:
- ユーザから送られた入力に空白が含まれる場合の挙動を改善 (#818611)。
- 様々な箇所でのエラーチェックを改善。
- network-console:
- 複数アドレスのサポートを改善 (#816600)。
- parted:
- LVM 及び DASD デバイスの問題を修正(#814076)。
- partman-auto:
- 多くのレシピでのディスク容量の要件を上方修正 (#725642)。
- partman-basicfilesystems:
- mkfs.ext2 の呼び出しに -F を指定してハングを回避 (#817174)。
- partman-ext3:
- mkfs.ext[34] の呼び出しに -F を指定してハングを回避 (#767682)。
- preseed:
- rootskel:
- GNU/screen を利用可能な場合にサポート。
- s390-zfcp:
- FCP (ファイバーチャンネル) 機器を有効化、設定する新しい構成要素 (#808041)。
- wget:
- 今後使えるように udeb サポートを追加。
- win32-loader:
- 署名確認を MD5 から SHA256 に変更。
- 新しいバージョンの Windows サポートを改善 (#775055)。
ハードウェアサポートの変更
- debian-installer:
- OpenRD 向けに u-boot イメージを提供。
- orion5x と kirkwood のカーネルフレーバーに marvell を使うように。
- 様々なイメージに mtd-modules を収録。
- Seagate Personal Cloud 及び Seagate NAS 向けのイメージを生成。
- 多くの様々な Buffalo Linkstation 機器に対応できるよう armel/orion5x 及び armel/kirkwood を改善。
- Firefly-RK3288 のサポートを追加。
- BeagleBoard-X15 のサポートを追加。
- ARM: sunxi: Olimex A20-SOM-EVB のサポートを追加。
- arm64 向けに sata-modules を追加。
- grub-installer:
- Xen PV ゲストをインストールする際に grub-xen をインストール。
- hw-detect:
- s390x でのハードドライブ検出の依存を改善、DASD と SCSIに分割 (#818586)。
- libdebian-installer:
- armel: デバイスツリーによりサポートされる orion5x/kirkwood ベースの様々な Buffalo Linkstation 機器を追加。
- linux:
- [armhf] usb-modules: BeagleBoard-X15 に必要なモジュールを追加 (#815848)。
- [mips*/octeon] udeb: sata-modules に ahci_octeon 及び ahci_platform モジュールを追加。
- [arm64] udeb: leds-gpio ドライバを収録する leds-modules パッケージを追加。
- [arm64] udeb: core-modules にレギュレーターと system-on-moduleSoC モジュールを追加。
- [x86] udeb: hv_storvsc が依存するようになった scsi_transport_fc を scsi-core-modules に移動。
- [armhf] core-modules: レギュレーターのドライバをデフォルトで収録。
- mmc-modules: MMC コントローラーのドライバをデフォルトで収録。
- mmc-modules: usb-modules に依存。
- usb-modules: USB PHY ドライバをデフォルトで収録。
- udeb: scsi-{common,extra}-modules を scsi-modules に統合。
- udeb: ワイルドカードを使い、全クラスのドライバを収録。
- udeb: nic-modules から一部の古くなったドライバを削除: FDDI 及び HIPPI ドライバと inet_lro モジュールを削除。
- udeb: nic-pcmcia-modules から一部の古くなったドライバを削除: Arcnet ドライバを削除。
- udeb: ほとんどの USB 無線ドライバを nic-usb-modules から nic-wireless-modules に移動。
- ARM64 サポートを拡張: amd-xgbe を nic-modules に追加、 ahci_platform を sata-modules に追加。
- [armhf] BCM2836 及び Raspberry Pi 2 のサポートを追加: sdhci-bcm2835 を mmc-modules に追加、dwc2 を usb-modules に追加。
- udeb: md-modules から crc-modules に依存 (#807661)。
- udeb: hid-logitech-hidpp を input-modules に追加 (#796096)。
- [s390x] udeb: ISO をマウントするためのモジュールを収録 (loop デバイス)。
- [s390x] udeb: btrfs-modules を収録 (#812340)。
- [armhf] udeb: input-modules に usbhid を収録 (#809521)。
- micro-evtd:
- デバイスツリー有効化カーネルをサポート。
- network-console:
- Seagate Personal Cloud 及び Seagate NAS で SSH の準備ができたことを LED が示すように。
- Cobalt のサポートを削除。
- oldsys-preseed:
- デバイスツリーベースの Buffalo Linkstation のサポートを追加 (#814342)。
- rootskel:
- s390x: インストール後にマシンを常に停止させるのをやめた (#813519)。
- Seagate Personal Cloud 及び Seagate NAS で LED が d-i の状態を示すように。
- s390-netdevice:
- u-boot:
- yaboot:
地域化の状態
- このリリースでは 75 の言語をサポート。
- そのうち 5 で完全に翻訳。
このリリースでの既知の問題
詳細や既知の問題の全容については、正誤表を見てください。
このリリースへのフィードバック
インストーラのバグの発見や詳細な改善には支援が必要なので、 試しに使ってみてください。インストーラ CD やその他のメディア、他に必要なものはすべてウェブサイトから利用可能になっています。
謝辞
Debian インストーラチームはこのリリースに貢献してくれたすべての人に感謝します