新しいアーカイブスナップショットサービスが利用可能に

2010 年 4 月 12 日

Debian Project は、日付およびバージョン番号に基づいて過去のパッケージにアクセスできるマシン http://snapshot.debian.org/ を使った、新しいサービスをここにアナウンスいたします。

指定の日付からパッケージのインストールおよびソースコードの表示ができることは、開発者およびユーザにとって大いに役立つことでしょう。このサービスは、退行が持ち込まれた時点を追跡したり、固有のアプリケーションの実行に必要となる特定の環境を提供したりするための、価値あるリソースを提供します。スナップショットアーカイブは、ほかの通常の apt リポジトリと同様にアクセス可能で、誰にでも簡単に利用できるようになっています。

スナップショットサービスは、指定の日付によるアーカイブ一覧を使うことで、問題のないことがわかっていてテスト済みのパッケージセットを管理者がインストールできるようにもしてくれます。この機能は、ステージング環境で更新パスのテストを行い、それから更新はテスト済みで正確に行われるという保証付きで本番環境で手順を再現する能力を、管理者に与えてくれます。スナップショットは全アーカイブ、全スイートをカバーしているので、初公開する前にすべての安定版アップデートをより厳密な変更制御で完全に監査したいと望んでいる人と同様に、制御された手法でテストを追跡したいと望む環境に適用できます。

アーカイブは、現時点で、2005年3月以来の main およびセキュリティアーカイブ、それに debian-volatile、debian-ports、backports.org のような選ばれた追加アーカイブからの、ほぼすべて^[1]のパッケージを保有しています。この新しいサービスは現在約 6.5 テラバイトのデータを抱え、絶えず成長し続けています。

スナップショットサービスのホスティングは、Electrical and Computer Engineering department of the University of British Columbia および Wellcome Trust Sanger Institute によって提供されています。必要な追加ハードウェアは、Nordic Gaming によって提供されました。初期データは、Debian ftp-master チームと鵜飼文敏さんによって提供されました。

Debian について

Debian GNU/Linux は、インターネットを介して世界中から 1000 人を越えるボランティアの協力によって開発されている、自由なオペレーティングシステムです。 Debian のフリーソフトウェアへの献身、非営利的な性質、開かれた開発モデルは、 GNU/Linux ディストリビューションの中でも独特のものです。

Debian プロジェクトの鍵となる強みは、ボランティアベースであること、 Debian 社会契約への献身、可能なかぎり最良のオペレーティングシステムを提供しようとする決意です。

連絡先: より詳細な情報は、Debian のウェブページ https://www.debian.org/ を訪れるか、 <press@debian.org> 宛にメールを送ってください。

[1] いくつかのパッケージは、最初に出荷されて以降のライセンス上の問題のため、削除されています。