Debian CD イメージのミラーサイトになるには
警告! この翻訳は古過ぎるため、原文を御覧ください。
Debian CD イメージのミラーサイトになるには、 インターネットへの確実な常時接続ができる Linux か Unix 系のマシンが必要です。Debian CD のミラーサイトには、様々なサイズの CD や DVD 用の .iso イメージ、jigdo 用のファイル (.jigdo と .template)、BitTorrent ファイル (.torrent) と各イメージの MD5 チェックサム (MD5SUMS*) が置かれます。
- マスターサイト
- HTTP/FTP を使ったミラーリングは推奨されません
- rsync を使ったミラーリングなら許容範囲です
- jigdo-lite でのミラーリングは非推奨です
- jigdo-mirror を使ったミラーリングがお薦めです
- プッシュミラーになるには
- ミラーからファイルを除外する
- .iso イメージの命名規則と必要なサイズ
- 私たちの一覧にミラーを登録する
マスターサイト
マスターサイトの URL は、以下に示しています - しかし、 可能ならより近くにある他のミラーサイトからミラーするよう考慮してください (ミラーリスト: HTTP/FTP、rsync)。 リリース時期が近づくと、マスターサイトへの接続が制限されるかもしれません。
また、これらのディレクトリには、 非常に大量のデータが格納されているので注意してください。 一部のファイルを除外してサイズを減らすには、後述のセクションを読んでください。
- 安定版 (stable) イメージ (各安定版リリースごとに更新):
https://cdimage.debian.org/debian-cd/
ftp://cdimage.debian.org/debian-cd/
rsync://cdimage.debian.org/debian-cd/ - weekly イメージ:
https://cdimage.debian.org/cdimage/weekly-builds/
ftp://cdimage.debian.org/cdimage/weekly-builds/
rsync://cdimage.debian.org/cdimage/weekly-builds/ - daily イメージ:
https://cdimage.debian.org/cdimage/daily-builds/
ftp://cdimage.debian.org/cdimage/daily-builds/
rsync://cdimage.debian.org/cdimage/daily-builds/
HTTP/FTP を使ったミラーリングは推奨されません
ミラーの更新に FTP や HTTP を使うべきではありません。 これらの転送方法は非常に大きなファイルサイズが原因で、高い確率で失敗します。
さらに、HTTP と FTP にはダウンロードしたデータの完全性を検査する方法がないので、 ダウンロードの中断やデータの汚染を見落としがちです。
rsync を使ったミラーリングなら許容範囲です
rsync プログラムは、 ミラーリングに適したソリューションです。後に示す Debian 固有のミラーリングソリューションよりはやや効率が落ちますが、設定はより簡単です。 さらに、すべてのファイルが正しく転送されることが保証され、ファイルデータ同様、 メタデータ (タイムスタンプなど) も保持されます。
--include と --exclude オプションの例は、ミラーからファイルを除外するのセクションを見てください。rsync ミラーのリストは別のページにあります。
最低限、オプション --times --links --hard-links --partial --block-size=8192 を使用してください。これにより、変更 時間、シンボリックリンクおよびハードリンクが保持され、ブロックサイズに 8192 バイトが使用されます (CD イメージに最適です)。変更時間とサイズが同 じなら、rsync はファイルをそのままにするため、 --times は事実上必須です。
jigdo-lite でのミラーリングは非推奨です
最近のバージョンの jigdo-lite プログラムは、複数イメージの一括ダウンロードをサポートしています。しかし、Debian CD のミラーを作成するのに jigdo-lite の使用はお薦めしません。 代わりに jigdo-mirror を使ってください。
jigdo-mirror を使ったミラーリングがお薦めです
実際には、jigdo-mirror を使って .iso ファイルをミラーし、その後で (.jigdo や .template ファイルなど、他の種類のファイルもミラーしたければ) ディレクトリで rsync を実行して残りのものを取得することになります。このページにあるスクリプトは、 このような設定をする際に役立つと思います。
多くの人が「通常の」 Debian ミラー (debian/) を保守してい ます。あるいは、近くにそのようなミラーがあります。これはすなわち、CD イメージに含まれる .deb をすでに持っているということです。すると、なぜ 同じファイルを CD イメージに使えないのか? という明らかな疑問がわきます。
jigdo-mirror は「普通の」ミラーのファイルといくつか追加の jigdo テンプレートファイルを使用して Debian CD イメージを生成することを可能にするプログラムです。
まず最初に、jigdo テンプレートファイルが必要です。リンクは、jigdo の情報ページを見てください。 イメージを作成したい各アーキテクチャ用のファイルを取得してください。
プログラムを設定するため、~/.jigdo-mirror ファイルを作成します。これは一例です。
jigdoDir="/where/you/keep/mirrors/debian-cd/current/jigdo" imageDir="/where/you/keep/mirrors/debian-cd/current/images" tmpDir="/where/you/keep/mirrors/debian-cd/current/images" debianMirror="file:/where/you/keep/mirrors/debian" include='i386/|sparc/|powerpc/|source/'; exclude='-1\.'
変数 include と exclude はイメージを作成したいアーキテクチャの一覧を含んでいます (正規表現)。 さらに詳しい情報については、jigdo-mirror のマニュアルページかソース自体を見てください (多くのコメントがついたシェルスクリプトです)。
設定が終わったら、jigdo-mirror を実行するだけで勝手にすべてを実行してくれます。 このコマンドは出力が多く、おそらく時間もかかるので、それに対処する準備 をしておいた方がよいでしょう (screen の中で実行する、出力をファイルに リダイレクトするなど)。
プッシュミラーになるには
新しいイメージが利用可能になったときには、 マスターサイトはそのミラーにメッセージを送信して直ちに更新を開始させることができます。 この方法は各ミラーが次回の更新までの間に、新しいデータを「プル」してくるのではなく 「プッシュ」されるので、新しいイメージのリリースを素早く伝搬させられます。
あなたのミラーをこの更新システムの一部にしたいのであれば、このページを読んでください。
ミラーからファイルを除外する
Debian CD のミラーに必要なストレージの総量を減らすために、 一部のファイルをミラーから除外できます。以下では rsync のコマンドラインオプションについて説明していますが、 ミラーリングに別のツールを使っていても役に立つと思います。rsync では、--include と --exclude オプションの出現順が考慮され、ファイルパターンにマッチする最初のオプション によってファイルを含むか否かが決定されます。
- ソースコードを除外する:
--exclude=source/
これは、ソースコードを含むイメージがミラーされるのを防ぎます。 あるサーバにおいて GPL の下でライセンスされたプログラムのバイナリを提供し、 同じサーバにおいてそのプログラムのソースコードを提供しないのは不適切だ、 と考える人もいるので注意が必要です。 - フルサイズのイメージを除外する:
--include='*netinst*.iso'
--exclude='*.iso'
全アーキテクチャで、フルサイズの CD/DVD イメージ一式をすべて除外します。 しかし、ネットインストールの .iso イメージはミラーします。これらの小さいイメージは、常にミラーするようおすすめします。 サイズが小さいこともあって、これらは非常に便利です! - 非 i386 アーキテクチャのフルサイズイメージを除外する:
--include='*netinst*.iso'
--include='i386/**.iso' --exclude='*.iso'
上と同じですが、i386 アーキテクチャ用の CD/DVD はすべて含みます。 - i386 用 CD の 1 から 3 を除いて、
フルサイズのイメージを除外する:
--include='*netinst*.iso' --include='i386/**-[1-3].iso'
--exclude='*.iso'
DVD や片面 2 層 DVD のイメージまで入れてしまうと、i386 用のイメージ全部ではまだ容量が大きいかもしれません。このオプション設定では、 ネットインストールイメージと i386 用の CD の最初の 3 枚を除いたすべての .iso イメージを除外します。 - i386 以外の全アーキテクチャを除外する:
--exclude=alpha/ --exclude=arm/ --exclude=hppa/ --exclude=hurd/
--exclude=ia64/ --exclude=m68k/ --exclude=mips/ --exclude=mipsel/
--exclude=powerpc/ --exclude=s390/ --exclude=sh/
--exclude=sparc/
i386 用のファイル一式だけを含み、他のアーキテクチャ用のあらゆる .jigdo や .iso ファイルを含みません。
.iso イメージの命名規則と必要なサイズ
様々な種類の .iso イメージは、 ミラーの種類を制限可能にするため、名前で区別するようになっています。
- *-netinst.iso: 各アーキテクチャそれぞれ 1 イメージにつき最大 300 MB です。
- *-dvd.iso (単層 DVD): i386 用にのみ複数のイメージがあり、それぞれ最大 4482 MB です。 sarge では i386 イメージの累計サイズが約 9000 MB です。
- *-dldvd.iso (片面 2 層 DVD): 個別のイメージが最大 8106 MB なのを除いて上と同じです。 sarge では .iso イメージは利用できません。jigdo ファイルのみになります。
- *.iso: 以上のパターンに当てはまらない .iso ファイルは、すべて CD イメージです。各アーキテクチャ毎に複数のイメージがあり、 それぞれ最大 650 MB です。すべてのイメージとアーキテクチャの累計は、Debian の完全なミラーのサイズと等しくなります (これを書いている時点で 100 GB です)。
私たちの一覧にミラーを登録する
あなたの CD イメージミラーをより多くの人にとって役に立つものとするために、こちらかこちらのようなミラー一覧に登録できます。 しかし、フルイメージは非常に大きなファイルなので、 1 日あたり何ギガバイトものネットワークトラフィックが流れる原因となるかもしれません。
ミラー申請フォーム (CDImage-* フィールドが重要であることに注意してください) か、e-mail を debian-cd@lists.debian.org に送ることで自分のミラーを登録できます。
新しい CD イメージミラーをお待ちしています。ぜひご協力を!